八十三、兄弟(7)

 隊長が、季寧、季寧、とうるさく呼んでいる。めんどうくさいが目を開ける。と、青白い顔をした隊長の幽霊が俺の顔を覗き込んでいた。隊長め、一足先に死んどいて瀕死の俺を迎えに来たのだろう。 「ここは奈河水(さんずのかわ)ですか …

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