九十一、予感(1)

 ふうん、隊長、境遇を変えたいなんていう希望を持っていたんだな。で、それが却下されたってことなのかな? とすると、当面は現状維持か。それで心身がもつならいいけどさ。なんだかんだ言って、やっぱ別(べつ)部(ぶ)司馬(しば) …

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九十一、予感(2)

「簡単そうに言うねえ。オレ演技の勉強なんかしたことないよ?」 「りょ、りょ、呂布(りょふ)だ~っ! みたいな勢いでやればいいんじゃないですか?」 「呂布~? アハハハ、いつの時代のどこの話? 今の魏(ぎ)に、その名前を聞 …

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九十一、予感(3)

 サソリの調理が終わったらしい。オエ。いや、食べ物なんだから、オエなんて言うのは失礼だ。屋台の雰囲気を出すためか、ご丁寧に串に刺してある。オエ。蝦(えび)だと思って見ればいいんだ。う~ん、遠目には蝦(えび)のように見えな …

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九十一、予感(4)

 黄屯長は素直に隊長のところに歩いて行って、一緒に調理器具を運び始めた。なんの話してんのかな~。身をかがめながら肉迫する。俺が盗み聞きをしようとするのは決してスケベ根性からではない。隊長がどういう状態でいるかを把握してお …

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九十一、予感(5)

「根回しとか、なんかしたほうがいいんですか?」 「黄(こう)さんはジタバタしないほうがいいよ。おれ将軍に間違いないように念押ししといてくれるように言っとく。そんな心配より、馬(ば)平北(へいほく)麾下(きか)の誇り高い兵 …

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九十一、予感(6)

「ちょっと生活習慣変えたほうがいいんじゃないですか?」 「う~ん、これをやめちゃうと、なんか他の理由で寿命縮みそうだな。朝に気持ち良くお料理する時間を持たないと、イライラがたまって暴れて死刑になっちまうかもよ」 「それ寿 …

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九十一、予感(7)

「いや隊長がどう答えるかは知りませんよ。ほぼ無理なんじゃないですか? そのケないってはっきり言ってましたよ」 「そういう先入観で可能性を閉ざしてしまうのは惜しいね。自分で自分の限界を決めるな、ってよく言うじゃない? 思い …

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九十一、予感(8)

「アハハハ、案外ヒマ人かもね。なんかさあ、慌ただしくてバタバタしてる時って、結局なんにも手に着かなくてブラブラしちゃわない? だからさ、ちょっと野暮用で、ってさーっと失踪しちゃって、他のみんなが準備を整えてくれたところで …

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