目次

三国志小説 『ショッケンひにほゆ』 目次 一、焚火(たきび) 【バカ隊長の手料理に兵士504名殺到! 叫喚地獄!】 二、城壁にて 【夜明けのおんぶ作戦! これを登れねえ時は俺が死ぬ時だ!】 三、おもてなし 【怒濤の乾杯攻 …

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七十四、襲撃(1)

 栗のおいしい季節だ。隊長がルンルンと栗を煮て遊んでいる。またお菓子に入れちゃうのかな。俺は豚肉の粽(ちまき)の中に入った甘じょっぱい栗が好きなんだけど。栗入りの粽を作って下さいよ、って言ってみようかな。料理の要望にはい …

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七十四、襲撃(2)

 落ち着け俺。ゆっくりと座り、深呼吸をして竹の皮を開く。…………! もち米の一粒一粒がキラキラと輝いて、宝石のようだ。これ眺めながら、竹の皮の匂いを嗅いでいるだけで、三日間くらい生きられそうな気がする。俺は動揺のあまりど …

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七十四、襲撃(3)

「どうしても早々に結婚させようって包囲網なんですね?」 「そ。次の遠征が始まる前に子種仕込んどけよ。そしたら凱旋(がいせん)した時に季寧そっくりの可愛いチビッ子が『おじちゃん誰?』っつって迎えてくれるから」 「ヤダそんな …

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七十四、襲撃(4)

 人払いが済むと、隊長はお袋から見えないように右の手のひらで左手を隠しながら、その左手の親指と人差し指で丸を作って兄貴の顔を見た。兄貴はへらへらと笑いながら肯定した。 「はあまあそういう事情です」 俺の手当てはほとんど家 …

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七十四、襲撃(5)

「怒んないでよ」 「だってお前わけわかんないよ」 隊長が割って入った。 「すみません。本当のことを言います」 兄貴の肩に腕をまわしてコショコショと耳打ちを始める隊長。この二人の間柄は不思議だな。しゃべり方は他人行儀なのに …

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