三国志小説

『ショッケンひにほゆ』

概要 (Tap or Click👆)

【おバカ小説】

三国志の時代に生きる兵士や将校を主な登場人物として、まるクルルが書いたフィクションのオリジナル小説です。
ばかばかしいほど些細な日常の描写から、三国時代の臨場感を味わっていただけることと思います。

【演義系統です】

本作は三国志演義の世界観、人物像、ストーリー展開を極力こわさないように気をつけながら、その世界の片隅に住む名も無き住民を描いたものです。
吉川英治さんや横山光輝さんの三国志をお読みになって、なるほど三国志はこういうお話か、と納得して読書を終えられた方にぜひ読んでいただきたいです。
最後までお読みいただければきっと革命が起こります。
※本作は純粋に三国時代について書いたものであり、いかなる比喩的意図も現代的主張も含みません。

【おかしな題名】

題名は中国の成語「蜀犬吠日」からとりました。
蜀犬日に吠ゆ:蜀は日照時間が少なく、たまに太陽が出ると犬がいぶかしんで吠えるという意味。視野が狭い者のたとえ。
出典:柳宗元「答韋中立論師道書」かんを蜀の太陽にたとえる

登場人物 (Tap or Click👆)
ねい:雑兵。
隊長:季寧の部隊の隊長。
陳屯長ちんとんちょう:季寧の上官。常識人。説教おやじ。
黄屯長こうとんちょう:武闘派。
りょう屯長:心配性。
張屯長:お祭り好き。
屯長:ぼんくら。
王什長おうじっちょう:季寧の上官。ジャンケン弱い。
王仲純おうちゅうじゅん:筋肉馬鹿。
周子儀しゅうしぎ:剣豪。
李叔遜りしゅくそん:季寧の友人。
李仲毅りちゅうき:なんでもできる。
楊幼憲ようようけん:危険な天然くん。
しん隊長:隊長の元上官。薄毛。
鎮北ちんほく(のち征西せいせい):えん。季寧の部隊の将軍。
張車騎ちょうしゃき張飛ちょうひ。隊長の元上官。
姜奉義きょうほうぎ(のち姜征南きょうせいなん姜鎮西きょうちんぜい):姜維きょうい
丞相じょうしょう諸葛亮しょかつりょう

目次

☆☆プロローグ☆☆

一、焚火(たきび)
【バカ隊長の手料理に兵士504名殺到! 叫喚地獄!】

二、城壁にて
【夜明けのおんぶ作戦! これを登れねえ時は俺が死ぬ時だ!】

三、おもてなし
【怒濤の乾杯攻め! 今宵が人生最期の晩!?】

四、反則・非道・非常識
【倒れろ! 泣け! 打ちひしがれろ!】

五、魔境
【羊腸千里! 蜀の行軍は発狂寸前!】

六、貊炙(ばくせき)
【そして彼らは羊を喰らう】

七、巨獣と競う
【体重1800斤! お馬ちゃんと体力勝負だ!】

八、拉麺をめぐる攻防
【戦え! 奪え! そして喰え!】

九、立ち聞き
【ヤツが本気で怒るとき】

十、陳倉城
【堀を埋めろ! 柵を抜け! 土木工事か!?】

十一、蟻地獄
【シャブシャブにして喰っちまえ! 胡麻ダレはないけれど】

十二、苦肉の計
【空にしとかねえとビビった拍子にビショ濡れになっちまう】

十三、鉦(かね)の音
【愚かなことを真剣に行う者を馬鹿と呼ぶ】

十四、一心同体
【重装備持久走、石弾を浴びながら】

十五、おかしな仲間たち
【どんなのが普通なのか、分らなくなってしまった】

十六、定軍山の十一日間
【定軍山の戦いごっこ。オレさま夏侯栄】

十七、初めての拉麺
【俺は丞相の手垢にベッタリまみれて窒息寸前だ】

十八、桃姚路(とうようろ)
【山で遭難してヘビ食う花見】

十九、悪党
【みんな超マジメ。異常だぜ】

二十、お山の鳥の声
【第三次北伐!】

二十一、血盟
【斃殺司馬懿,克服中原】

二十二、標的
【韓英を殺せ!】

二十三、作品
【諸葛孔明の薫陶を受けた妖術使い】

二十四、賞月
【柵がなけりゃあ逃げちまうような兵隊は要らねえんだ】

二十五、鏡
【千里の彼方から来た客人】

二十六、遊び
【巨大迷路に棒倒し】

二十七、徙民考(しみんこう)
【二本足の馬に乗れ!】

二十八、音響兵器
【大声は発勁術】

二十九、弱卒
【壮麗な都も整然とした軍隊も】

三十、春雨
【偶然のように見えることも案外偶然じゃねえ】

三十一、寝言
【キッチリ勝てる筋書きはあるのさ】

三十二、跋渉(ばっしょう)
【遭難必至!山道縦断本気かけっこ】

三十三、密命
【朝市に星を追え!】

三十四、最強戦士
【世界の半分くらいは呪いの連鎖で動いてる】

三十五、渡河
【世の中、欠陥品の寄り集まりでできてるんだ】

三十六、譫言(うわごと)
【自分一人のために出せる力はたかが知れている】

三十七、小友
【もし今 下腹に打撃を被ったらビショ濡れに……】

三十八、得勝回(勝ちを得てかえる)
【動員数二万!ぜいたく演習】

三十九、投壺と琴の宴
【今の仕事は次の作戦に備えて英気を養っておくことです】

四十、地の果て
【マイナス20℃極寒行軍!】

四十一、慢工(まんこう)
【初めて隊長のことを神様だと思った】

四十二、麦刈り
【斬り合いだけが戦いではない】

四十三、死闘
【隊長の旗は旗手の劉子倫の死体と一緒に見つかった】

四十四、喪家の狗(そうかのいぬ)
【やり始めたら死刑になるまで止まらねえ】

四十五、無為
【それが一部の悪人にとって都合がいいだけの倫理であってもいいのかい】

四十六、黄屯長の小細工
【文長親分め、この俺様を部下に持ったのが運の尽きだ。ざまあみろ】

四十七、古巣
【この韓英に恩を売る好機です】

四十八、お荷物隊員
【敵を倒すだけが戦いではない】

四十九、英才
【神様であろうと悪魔であろうと、べつにどっちでもいい】

五十、過年(としこし)
【明らかに儀式の範囲を逸脱している】

五十一、事故
【韓英の不死身伝説が楊範という若き天才によって破られた】

五十二、不調
【だって面倒くさいじゃないか】

五十三、縁談
【黙っていれば別人になれるというわけではない】

五十四、憂愁
【屍の山、血の海を作ってでも営門の外に出てやるぜ】

五十五、狂気
【残りの半分は愛で動いてるのかもしんねえぜ】

五十六、生贄(いけにえ)
【歩兵の範囲を逸脱している】

五十七、石礫(せきれき)
【世界は変えられる】

五十八、面倒な先輩
【世界は広いかもしれないが襄陽は狭い】

五十九、獣道(けものみち)
【俺たちはおもちゃじゃないんだ!】

六十、山野に緑ある限り
【極端に腹を空かせるような経験をしてはいけない】

六十一、九品官人法
【常識的な道ばかり選んでいたら、誰も見たことのない景色は見られない】

六十二、双璧
【いつも命綱なしで崖に飛び込むような気分でやってるんだ。自分は飛べると信じながらね】

六十三、魏延文長
【この漢水は、ちゃあんと襄陽に繋がっているのさ】

六十四、お粥の話
【俺が東州兵だった頃】

六十五、糖葫蘆(タンフールー)
【世間を知れば知るほど結婚なんか決まらないぞ。十日しかないと思って焦って冷静な判断能力を失いながら決めてこい。結婚生活は忍耐だ】

六十六、いじわる隊長
【張車騎の暗殺を日夜真剣に検討していたよ】

六十七、帰る場所
【だから俺は隊長のことを悪魔と呼ぶのだ】

六十八、葫藘絲(フールースー)
【こうなる前に、さあ、今だ。急げ】

六十九、楊儀威公(ようぎいこう)
【寛容さのかけらもない基準で社会秩序を保ってきたことがヤクザ者を増やしてきた】

七十、蜂追い
【無敵の毒針、雲霞のごとき集団、馬にも匹敵する機動力】

七十一、水魚(すいぎょ)
【丞相は、半分だけの力で戦っているのさ】

七十二、費禕文偉(ひいぶんい)
【悩み相談なんて、相手の情報を聞き出す好機としか思っていない】

七十三、檳榔(びんろう)
【無理なんていう言葉が説得力を持つような平穏な世の中じゃない】

七十四、襲撃
【縁談は人海戦術】

七十五、系譜
【饕餮文(とうてつもん)の施された血塗られた大鉞(おおまさかり)】

七十六、奇譚(きたん)
【気配というか、臭いというか、体温というか】

七十七、連理(れんり)の枝
【ない。って、きっぱり言う勇気がなかったんだ】

七十八、臆病
【常に自分は飛べると念じながら崖に飛び込み続けている】

七十九、蜜柑(みかん)
【城春にして草木深し】

八十、韓英異度(かんえいいど)
【疑え。調べろ。そして考えるんだ】

八十一、奇人変人
【将軍が二十五年ぶりに襄陽時代のヤクザに戻っちまった】

八十二、覆水

八十三、兄弟

八十四、以食為天(食をもって天と為す)

八十五、不如逃跑(にげるにしかず)

八十六、論功行賞

八十七、失敗作

八十八、牽牛花(あさがお)